熱性けいれんとは
熱性けいれんとは、熱が上がるときにけいれんが起きます。
かぜや肺炎、突発性発疹などで高い熱を出したときにおこしやすく、1~4歳くらいのこどもの約10%が起こすともいわれていますが、たいてい6歳になる頃には自然におこらなくなります。
■どんな症状
熱の出始めに急に意識がなくなり、体を硬くしたりガタガタふるえたりすることがあります。また、熱性けいれんは熱の上がる時の寒気(さむけ)に似ていますが意識がない、つまり呼びかけなどに応じない点が異なります。多くの場合は5分以内にとまります。
■手当て
子どもがひきつけてあわてないお母さんはいませんが、ほとんどの場合は短時間でとまりますので、あわてずに下記のことをしてみてください。
- まずは落ち着いてください。
「私があわててはこの子のためにならない」と言い聞かせて…。 - 静かに寝かせておきましょう。
からだを激しくゆすったり、たたいたり、大声で名前を呼んだりしない。 - 衣服をゆるめて、風通しの良い静かな部屋に寝かせましょう。
吐いたものがのどにつまらないように顔を横向きにしましょう。 - 翌日にでもお医者さんで受診しましょう。
熱性けいれんは軽症の場合が多いのですが、まれに重症の場合もありますので念のために受診しましょう。
しかし、次のようなことがありましたら、すぐに病院に行きましょう。
(1) ひきつけ時間が10分を超える
(2) 1日に何度もひきつけをくり返す
(3) ひきつけが終わっても意識が戻らない
赤ちゃんは感受性が強いので、お母さんがパニックになると赤ちゃんも不安になります。落ち着いて…。