溶連菌感染症とは?
溶連菌感染症とは、溶連菌がのどに感染して起こります。
溶血性連鎖球菌という細菌が原因で起こる病気を総称して「溶連菌感染症」といいます。抗生物質が有効な疾患です。しかしきちんと治療しないとリウマチ熱、急性腎炎、紫斑病などの原因になることがあり、小児にとっては重大な感染症です。
■特徴
夏期以外で流行があり、発病年齢は5才を中心に4~9才に多い傾向があります。また、家族、集団生活内での流行が多いのが特徴です。
■症状
発熱、咽頭痛(ごくんとするとのどが痛い)、リンパ節腫脹(首を触るとぐりぐりがいつもより目立つ)、苺舌(舌が赤くイチゴのようにブツブツしている)などが認められるが、ときに腹痛、嘔気、嘔吐など胃腸炎症状を伴う場合もあります。小さな発疹が出ることもあります。
■診断
独特の咽頭発赤のため医師には診断が容易ですが、のどを綿棒でこすり、迅速診断キットを使っての細菌検査が可能なので、15分ぐらいで確定診断が出来ます。
■治療
治療としては、抗生物質が有効であり、症状は服用1~2日後には改善することがほとんどですが、10日間きちんと服用しないと除菌ができません。医師の指示に必ず従ってください。そうしないと、急性腎炎やリウマチ熱になる確率が高くなります。のどの症状が少し落ち着くまで、幼稚園や学校はお休みしましょう。